早速結論
「マインドフルネスは、自分を責めたり失敗を悔やんだりする考え方を“止めてくれる“」
自責と自己批判のプロフェッショナルな私
昔からですが、私はうまくいかなかったり失敗したりするととにかく落ち込みやすい性格です。
「何であんなことしたんだろう」
「もっともっと準備しておけばこんなことにならなかったのに」
「失敗した。きっと他の人は私のことをダメだと思っただろうな」
などと自分に追い打ちをかける思考が次から次に出てくるタイプです。
大学院の時、指導教官に指導を受けていて自分のケースの話をしたら、「さっきから聞いててもうまくいったところが一つも出てきてない。本当に全部がダメだったの?だとしたら、あなたの捉え方も間違っているのでは?」と指摘されたこともあるくらいです。
要するに少しでも失敗したと思うと、冷静に物事を見る事ができなくなる。
周りの友達からも「そんなにまずかったとは思わないけど…」「でも、あそこは良かったよ」とか言われることはあります。
それで安心できる時もありますが、「でも…」と失敗に目を向けやすいタイプです。
社会に出てからもそんな考え方は続き、最初の職場では結構厳しい職場だったこともあり、かなり自分を責める機会が多かったです。
転職してからはだいぶ和らぎましたが、根っこの部分は変わっていないと思う。
ちょっとしたことで落ち込んだり、憂鬱になることが多かったと思います。
そんな私がマインドフルネスをしたら
私は転職した後に、ふとしたきっかけでマインドフルネスを始めました。
別に先程書いたような自分の考え方を変えたいとか、少しでもポジティブになりたいとかの目的を持って始めたわけではありません。
ただマインドフルネスについて調べてみると、抑うつやイライラなどが改善したり、自己効力感が高まるなどの効果が得られるようでした。
また、日常のストレスや将来の不安が減るなどの効果もあるようです。
そうなると、私の自己批判・自責的な考え方もある程度改善するのではないか?
そんな風に考え、自分の考え方や受け止め方が変わったかどうか、数ヶ月間意識して振り返りながら瞑想を続けてみました。
考えが変わるというよりも、「止まって」「離れていく」
さて、そんな形で続けたマインドフルネス瞑想ですが。
結果からいうと、私の思考にも変化があった…といえるほどの実感がありました。
ただ、私の癖である自責や自己批判的な考え方がなくなったかというと、そんなことはなくて。
そういった考え方が変わったかというと、これまたそうでもない。
変わったのは、その考えに囚われなくなったというところでした。
瞑想では無になる、集中するというよりも、浮かんできた思考や感情などを感じて、手放すということを繰り返していきます。
瞑想していて悩み事やその時気になったこと、さっき楽しかったことなどが浮かんできたら、それを手放して、また呼吸に意識を向ける。
それをひたすら繰り返すのが呼吸瞑想です。
浮かんで、手放して。
これを何十回、何百回、何千回と繰り返します(実際はそんなにやりませんけどw)。
そうすることによって、何かを手放すことができるようになっていきます。
そしてこの瞑想を繰り返していくと、普段の生活でもそれが(多少ではありますが)できるようになっていきます。
「あの時ああすれば良かった」という後悔や、「だからダメなんだよな」という自分を責めるような考えはやっぱり浮かびます。
でも、浮かんだままそれに囚われるのではなく、浮かんだことに気づいたらそれを手放せるようになります。
そうなると、ふっと落ち着くんですよね。まるで台風の目に入ったみたいに、さっきまでの鬱々とした気持ちや辛さが消えたりする。
これがストレスや抑うつ、不安の改善、減少ということなのかな、と思いました。
結論としては、自責や自己批判などの考え方をしなくなったわけではないし、やっぱり浮かびやすいけど、それでぐるぐると考え続けることなく立ち止まって、手放せる。
これが数ヶ月間瞑想を続けて得た効果でした。
マインドフルネスの効果は劇的にではなく、次第と感じられるものだと思う
以上私が瞑想を数ヶ月間続けて実感した、批判的な思考への効果でした。
もちろんあくまで実体験なので全ての人が同じようになるかどうかはわかりませんが、瞑想でひたすら行う「手放す」という感覚は、特に抑うつの改善につながっているんじゃないかなと思いました。
私と同じように自分を責めがちだったり、失敗に対して悩みがちな人は瞑想を一つの対策として行ってみてはいかがでしょうか。
※なお、精神疾患を患っていたり、精神科などで治療中などの方については瞑想のリスクもあるので、まずは医師などに相談することが必要だと思います。
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