この記事で伝えたいこと
「自分にとっての『優しい言葉』を、自分の周りから見つけてみよう」
自分にとっての「優しい言葉」を探そう
以前にも述べたかもしれませんが、セルフコンパッションでは辛い気持ちになったり悩んでいる自分に対して、優しい言葉をかけてあげることが大切です。
優しい言葉とは、人によって、または状況によって変わってきます。
その時々で必要とされる言葉が違ってくるのだと思います。
とても落ち込んでいる時は、自分を許せるような、慰めるような言葉を。
緊張していたり、不安に感じている時には、勇気の出る言葉を。
そういった言葉を自分で考えたり見つけたりして、その時々でかけてあげることが大切です。
人によってしっくりくる言葉は異なると思いますが、ここでは私自身がコンパッションを感じる、優しい言葉を紹介したいと思います。
ちなみに私は漫画とゲームが好きなのでそこから見つけてくることが多いのですが、今日は漫画を1つ紹介したいと思います。
「湯神くんには友達がいない」というマンガ
作者:佐倉準さんによる高校生のコメディ漫画ですね。
こちらで1話が読めます。
友達は必要ないと公言する高校生が、転校生の女の子を始め学校行事やら部活やらでそれなりに人と関わりつつも我が道を行くお話ですね。
友達はいらないとしつつも、人との繋がり自体は否定していないところが好きです。
さて、私が紹介したいセリフはこちらの漫画の最終巻でのセリフです。
「まずは自分を大切にしてください。じゃないと他人も大切にできない。
自分の一番の味方になれるのは自分です。」
佐倉準「湯神くんは友達がいない」、小学館 第16巻 P130より
私たちが人と関わっていく上で、相手の考えや気持ち、意見を大事にすることはとても大切なことです。
でも、その中で私たちはそれによって振り回されたり、傷ついてしまうこともあります。
それは相手が正しいとか悪いとかそういうことではなく、相手や周りのことにばかり意識が向いて、自分の気持ちや思いが無視されてしまう時に起こりやすいのではないでしょうか。
相手が言っていることが正しくても、それが自分のためを思って伝えてくれたことでも、それが受け入れにくかったり、傷ついてしまうことだってあると思います。
だからこそ、それを受け入れる・受け入れないについて考える前に、まずは自分がどう感じたかに目を向けることが重要ではないかと思います。
「嫌だな」とか、「私が悪かった、間違っていたんだ」とか。
はたまた落ち込んだり、怒りを感じたり、悲しい気持ちになったりしたかもしれません。
そこにちゃんと目を向けてあげること。
「そんな風に思ってはいけないんだ」「こんな風に落ち込んでしまう自分がダメなんだ」とか思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、感じたことや思ったことは否定しなくてもいい。
傷ついたなら、まず傷ついたことをしっかりと受け止めてあげること。
これが自分を大切にする第一歩なんだと思います。
他人を大切にするのと同じように
「もし自分と同じような目に遭っている人を見たら、きっとそんな扱いは
しないだろうに。自分自身ならいくらでも粗末にしていいと
思っている。」
佐倉準「湯神くんは友達がいない」、小学館 第16巻 P127より
もしも家族や友人が自分と同じくらい、そして同じような悩みを抱えたり、辛さを感じているとしたら、あなたは優しく、その人が少しでも楽になるように(またはそれ以上傷つかないように)接するのではないでしょうか。
でも、自分に対してはどうでしょうか。
粗末にしていい、とまでは思わないかもしれませんが、自分に対して優しくしようなどとはいちいち考えないのではないでしょうか。
あるいは、自分に対してはもう少し厳しい考え方になるかもしれません。
自分に意識を向けて、自分が苦しかったり辛い気持ちを感じていることに気づいたら、今の自分に必要なことをしてあげてください。
その必要なこととは、早めに寝ることかもしれませんし、誰かと話すことかもしれません。
あるいは気分転換することかもしれませんし、気の進まない頼みを断ることかもしれません。
それはおそらく、自分にしかわからないことかと思いますが、手探りでもいいので、自分が今必要としていることをしてあげてください。
「自分を大切にする」ということ
以上、漫画のセリフを通して「自分を大事にすること」について述べてみました。
この漫画は、主人公を通して自分を大切にすることがよく描かれている(一方でそこに比重がありすぎて周りとの摩擦がだいぶ起きてますが笑)漫画だと思います。フツーに面白いしおすすめ。
もしよろしければ読んでみて、自分を大切にするということを意識してみてください。
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