医療機関で働いて十数年のおっさん
心理職の就職先として真っ先に上がるところとして、医療機関があると思う。
というのも心理職は正職員ではなく非常勤の仕事がとても多い職種(だと思う)だが、そんな中で正職員として募集があるのが医療機関だと思う。
もちろん小さなクリニックなどでは非常勤の募集が多いが、少し大きめな病院でかつ心理職が既に在職しているところでは正職員の募集が結構あるイメージ。
心理職として経済的な安定さを求めるのであれば、医療機関はおすすめだと思う。
でも、医療機関は医療機関なりの”独特さ”というものがあり、その独特さに馴染んでいけるかどうかによって働きやすさが変わってくると思う。
私は医療機関に務めて十数年以上経つので、自分が感じた医療機関の感触を少しまとめてみたいと思った。
といっても、私が務めた医療機関は2つで、そのうちの1つに長い間働いていたという感じなので(ちなみにどちらも正職員)、私の実感にはかなり偏りがあると思う。
その辺を踏まえていただいたうえで、医療機関で働いてみたい方の少しでもなればいいなぁ、と思う次第です。
割と臨機応変に動くことが多い
病院の心理職は結構イレギュラーな対応を求められる機会が多い。
といっても、完全に予想できない仕事が入るわけではない。
病院は午前中、外来患者(通院してくる患者さん)の診察があるわけだが、そこで医師が診察して患者さんの状態を見ながら治療していく。
そこで治療上必要な情報を得たい時に、心理検査のオーダーが出る。
んで、オーダーが出ると心理士が呼ばれて心理検査の説明などを行い、患者さんの了解を得て心理検査の日程を決める。
また場合によっては心理検査の結果がすぐに必要なときもあり、患者さんの予定などが合えばその日のうちにすぐに心理検査を実施することもある。
またカウンセリングも同様で、大体は医師から指示もしくは相談を受けてカウンセリングを行うわけだが、これも指示が出た際には医師に呼ばれたり患者さんと話に行くなどのことをする。
これらのように、(私のイメージだと午前中が多いが)外来診察が行われている時間帯は、心理職は呼び出されてその場で検討・判断を行うなどの即応が求められる。
要するに、いつ呼び出されるか、いつ予定が入るか分からないところがある(予約を取るくらいなら大した時間ではないこともあるけど)。
なのでぶっちゃけ、その時間は落ち着かない。私の場合。
別にそれさえなければ暇なんだということはなく、それ以外にも入院患者様の心理検査やらカウンセリングの(期限間近の)報告書を書いていたり、次のカウンセリングや病棟内で担当しているプログラムの準備などやることは結構ある。
なのでそこにサッと上記の仕事が入った時に、色々やりくりしながら進めていく事が必要となる。
もちろん仕事なんで病院の心理職はフツーにやっていることだけど、私はこれがとっても苦手だった。というか今でも苦手。
私はどちらかというと決められた業務を一つずつこなしていくのが好きなので、急に別な仕事が入ると結構動揺する。
なんとか必死こいて回してはいるけど、負担としては大きいので忙しくなってくるとストレスになりやすい。
なんで未だに病院で働けているんだろう…?
他にもあるんだけど、続きはまた今度。
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