「マインドフルネス実際どうなん?」という問いに答えてみる
さて今回の記事ですが、「マインドフルネスってどんな感じなの?」ということについて、自分の体験で語りたいと思います。
というのも、ここしばらく瞑想の記事を読んでみて思ったことだけど、マインドフルネスの素晴らしさやら効果やらが書いてあるネットの記事なんかは結構あるけど、体験談って余り見かけないなー、なんてことを思いました。
また、マインドフルネスという言葉自体は知っていて興味もあるけど、実際にはどんなものなのかがよく分からない、科学的に実証された効果があるのは分かったけど実際ホントに効果が感じられるのか疑心暗鬼…な方もいるのかな、と思ったり。
なので、とりあえず3年ほどの期間で約30万円ほどマインドフルネスの勉強に費やした私自身の経験をしばらく語ってみたいと思います。
まあ私自身はマインドフルネスの講師の資格を持っているわけではないし、せいぜい3年間ほどしか(一応毎日レベルで続けてはいるが)やっておらず、30万円という金額も何だか中途半端な金額ではありますが。
それなりに続けてきて、自分なりに実感できたことや、逆に瞑想してて辛かったことなども体験(経験?)してきてはいますので、その体験がこれから瞑想してみたい、自分のケアとしてマインドフルネスをやってみたいという人の参考になればと思います。
臨床心理士なのに知識ゼロで講座に特攻する
さて、私がマインドフルネスの勉強を始めたのは3年前のこと。
セルフケアについてとにかく学びたい、自分をケアする方法を身につけたい(臨床に活かしたいとか全く思ってなかった)と色々な勉強会に参加していたころ、とあるマインドフルネスのオンライン講座を見つけました。
ちなみにマインドフルネス、という言葉は知ってはいました。
というのも、私は一応臨床心理士の資格を持ってるので、臨床分野においてマインドフルネスが心理療法として用いられているくらいの話は知ってました。
でもその時点では全く興味を持っておらず、「またカタカナの心理療法が増えたんだな」くらいにしか思ってませんでした。
とはいえ、なんか流行ってるしオンラインでできるなら受けてみるかくらいの気持ちで受けることにしました。
マインドフルネスとは?
私が受けた講座は本当に何も知らない人向けの講座だったので、マインドフルネスとは何か、という超基本的な内容から説明してくれました。
マインドフルネスとは、
心ここにあらずの状態から抜けだし、心を”今”に向けた状態
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_699.html より
ということだそうです。
いや、どゆこと?
まあ何となく言ってる意味はわかったような気がしたんですが、急に「心を今に向ける」とか言われてもよく分からない。
それが正直な気持ちでした。
まあその後も丁寧に説明してくれたので理屈としてはだいぶ理解が進んだのですが、正直な気持ちとしては「ピンとこない」感じが続いてました。
というのも考えてみれば当たり前の話で(後ほど気づいたことですが)、マインドフルネスって理屈じゃないんですよね。あくまで体験が大事。
いくら知識をつけたとしても、実際にやってみてそこで起こることを「気づく」という体験・実感がないと意味をなさない(と思う)。
即ちやらないと分からない。
もちろん理屈は大事だけど。
全く意味がわからないまま「じゃあ今の意識を向けましょう」とか言われても「いや何でだよ」と反発してしまいそう(私の場合)。
そして初めての瞑想
んで、大体講義が終わって実際に瞑想をします。
ガイド役の人が瞑想のアナウンス(ガイド)をしてくれて、そのガイドに従って瞑想しました。
多分私がやったのは15〜20分程度の呼吸瞑想だったと思います。
「今に意識を向ける」ということを、呼吸を通して行う。
呼吸に“アンカー“にして、ひたすら自分の呼吸に意識を向ける。
呼吸の向け方は人それぞれで、呼吸するごとに上下する肩に焦点を当てたり、膨らんだり凹んだりするお腹に意識を向ける方法もあります。
私の場合は鼻の下に意識を向けて、吸ったり吐いたりする度に鼻の下に空気が当たる感じを感じるようにしてました。
それを約15分くらい。
たったの15分?
いえいえ。
これがめっちゃ長いんです。
確か、最初に1〜3分ほどの瞑想をやった時に「これなら余裕だな」とか思ったんですが。
これが10分以上になるとかなりキツい。
人によってはそんなことないのかもしれませんが、私にとってはキツかった。
というのも、目を瞑ってひたすら意識を呼吸に向け続ける。
そうなると、色んなことが起こってくるんですよ。
私の場合、まずなぜか身体のどこかが痒くなってくる。
さっきまでなんともなかったはずなのに、なぜか急に足の一部が痒くなったり、顔の頬が痒くなったりした。
それともう一つあったのが、服が身体に当たる感じがすごく不快になったこと。
元々私は上着のネックの部分が喉に当たる感じがすごく苦手な人です。
なので上着はハイネックやタートルネック(とっくり?)の服は余り買わないんです(全くダメなわけではないけど)。
この時は確か普通のクルーネック(丸首)のスウェットか何かを着ていたのですが、時折首にネックが当たってしまい、その度にとにかくネックを動かしたい衝動に駆られる。
でもなんか動いちゃいけないような気がして、とにかく我慢してました。
※ちなみに気になる感じがあった時はそれをじっくりと味わうことが大事ですが、本当に辛かったら体勢を変えたり痒いところを掻いてもいいそうです
まあそんな感じで、とにかく耐える時間でした。
何かを得るとかというよりも、とにかく15分間「我慢する」時間だったと思います。
マインドフルネスは筋トレです
以上、とりあえず講座内での瞑想を終えたわけですが、それでもう終わりという訳はなく。
瞑想は基本的に継続していかないと効果が得られないものなので。
最後に宿題が出ました。
「毎日短い時間でいいから、瞑想すること」
これもこれでキツかったわけですが、これに関してはまた次回書こうと思います。
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